新生児・乳児期
生後3カ月~5カ月
赤ちゃんが異物を詰まらせたときの対処法をご紹介します。
【医師監修】赤ちゃんが誤飲、誤嚥したときの対処(1)
【医師監修】赤ちゃんが誤飲、誤嚥したときの対処(2)の記事と合わせてご覧ください。
背部叩打法
赤ちゃんをうつぶせの状態にして、頭が胸よりもやや低くなるように、太ももに乗せます。次に、背中の肩甲骨の間をバンバンと数回強くたたきます。この衝撃で、肺から空気が押し出されて異物が出てくるまで続けます。また、胸部突き上げ法(心臓マッサージと同じように胸部を圧迫する方法)もあります。
胸部突き上げ法(ハイムリック法)
うつぶせにして、頭が胸よりもやや低くなるような体勢にして抱きかかえます。立てひざをつき、ひざで赤ちゃんのみぞおちのあたりを圧迫しながら、背中の肩甲骨の間をバンバンと強くたたきます。異物が出てくるまで続けます。(背部から両腕を回し、子どものみぞおちの下で片方の手を握りこぶしにします。その手を腹部の上方へ圧迫するように突き上げます。)
※最近では「加熱式たばこ」のスティック(大きさ2.5センチ程)の誤飲が増えています。注意しましょう。
どうするべきか判断に迷ったら、公益財団法人 日本中毒情報センターの「中毒110番」に電話で相談をしましょう。
タバコや洗剤などの化学物質、医薬品、動植物の毒などで起こる急性中毒について、情報提供しています。
細部 千晴(日本小児科学会小児科専門医)
細部小児科クリニック院長。近著に「この1冊であんしんはじめての育児辞典」、「マンガで「あるある!」パパ・ママ⇔じいじ・ばあばの子育てギャップこれで解決」(監修・扶桑社)など。