新生児・乳児期
生後0カ月~2カ月
母乳には、たんぱく質や炭水化物、ビタミンなどの栄養素と、赤ちゃんを病原菌から守る免疫物質がたくさん含まれています。出産後の数日間だけ出るクリーム色の母乳(初乳)は特に免疫物質が豊富に含まれているので、数滴しか出なくてもぜひ飲ませてあげてください。
初産の場合、最初はなかなか母乳が出なくて困ることもよくあります。赤ちゃんが乳首を吸う刺激が脳に伝わることで、母乳の分泌を促すホルモンが増えてたくさん出るようになるので、赤ちゃんもママもちょっと大変ですが、小まめに吸わせてあげてください。
母乳が体質的に出にくかったり、ママが病気になってしまったり、長時間の外出をするときなどは、ミルクの併用も検討して。ミルクの栄養成分は母乳とほとんど変わりません。ママ以外の人でも与えられるなど、ミルクならではのメリットも多々あります。授乳時は胸にしっかりと抱いて「おいしいね」と話しかけ、ぬくもりと安心感を伝えてあげてください。
母乳もミルクも、赤ちゃんにとって大事な栄養源。
ママと赤ちゃんに合った方法で、上手に使い分けて。
細部 千晴(日本小児科学会小児科専門医)
細部小児科クリニック院長。近著に「この1冊であんしんはじめての育児辞典」、「マンガで「あるある!」パパ・ママ⇔じいじ・ばあばの子育てギャップこれで解決」(監修・扶桑社)など。
おっぱいもミルクも、どっちも大好き!
大好きなママが「まだあまりおっぱいが出ないから、今はミルクを飲んでね」って、哺乳瓶に入ったミルクを持ってきてくれた。ママのおっぱいもおいしいけど、ミルクも大好きだよ。