小学生歯科保健活動

第74回 全国小学生歯みがき大会参加校の様子

明治後期以降、日本は急速な近代化により食文化が大きく変化し、歯みがき習慣も定着していなかったため、むし歯で溢れている時代でした。
口腔保健活動の原点は、子どもたちに正しい歯みがき習慣を身につけさせ、むし歯の増加を食い止めることを目的に、1913年に全国各地の学校で行われた「ライオン講演会」です。
「むし歯予防は学童期から指導をすることが大切である」との考えから、全国小学生歯みがき大会をはじめ、全国の小学校へ出向き歯科保健指導を行ってまいりました。

全国小学生歯みがき大会は、毎年「歯と口の健康週間(6月4日~10日)」に合わせて開催しており、1932年に第1回大会から第80回までに参加した小学生は、約246万人に及びます。

また、学校で歯科保健の中心となる養護教諭の先生方へ向けて、「小学生歯みがき研究サイト『歯みがKids』」を開設し、インターネットを通じた教材提供や、主体的・対話的で深い学びの実現に向けた健康教育プログラム「Kid’s歯ッカソン」の提供も行っております。

小学生のむし歯は年々減少しているものの、中学生になると増加傾向にあります。小学生の時期にしっかりと習慣を身につけ、未来の自分を見据えた歯みがき行動が継続できるよう、これからもサポートしてまいります。

活動実績