「健口美」のコンセプト

1989年に「8020運動」、2002年には「健康増進法」が制定されました。2013年には「健康日本21(第2次)」において2022年度までの目標に向け国民の健康の増進の総合的な推進が図られ、歯と口の健康に対する意識も大きく向上してきています。その表れとして、2016年歯科疾患実態調査では80歳で20本以上の歯を保持している人の割合は51.2%に増加し、毎日2回以上歯をみがく者の割合は77.0%に増加がみられています。
歯と口の健康は生活の質(QOL)の向上に重要な役割を担っているといえます。現在の超高齢社会においては、すべてのライフステージにおける歯と口の健康づくりを支援していくことが必要であり、歯科の重要性は益々高まってきています。

こうした状況を踏まえ、(公財)ライオン歯科衛生研究所では、「食べる」、「話す」、「笑う」など、生活するうえで大切な役割を果たす口腔に対して、人々のケア意識のさらなる向上を目指し、「健康な心と身体はお口から!“健口美”」のコンセプトのもと、生活者の生活の質(QOL)の向上につながるように支援いたします。

Oral Health(口腔の健康)、Oral Beauty(口腔の美しさ)、Communication(コミュニケーション)の三つの要素が機能し、かつ調和していることからもたらされるもの、それが「健口美」です。三つの要素を保持・増進することで、口腔だけでなく身体の健康および心の健康、その結果として生活の質(QOL)の向上に繋がると私たちは考えます。「健口美」には健康なお口の「健」、良好なコミュニケーションを行う「口」、美しいお口の「美」と言う意味が込められています。

健口美→QOL(生活の質)の向上→健康寿命の延伸