第32回日本摂食嚥下リハビリテーション学会学術大会で研究発表を行いました​

2026年10月15日

当財団では、生涯を通じた健全な口腔機能の維持に貢献するため、嚥下機能(飲み込む機能)に着目した研究に取り組んでいます。従来より、嚥下機能の維持には、正しい姿勢が重要であると言われていますが、その関連については明確にされていません。​

今回我々は、適切な姿勢を保つために重要な筋肉のうち、「姿勢の保持を担う多裂筋(背骨に沿った体幹筋)」と「柔軟性に関わるハムストリングス(太股裏の筋肉)」に着目し、口腔・嚥下機能との関連を解析しました。その結果、嚥下機能と姿勢に関与する筋肉との関連性を見出し、第32回日本摂食嚥下リハビリテーション学会学術大会で発表を行いました。

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口演発表を行う様子​

​【研究内容】​

<対象> 
40-60代の健常成人 89名​

<方法> 
以下の項目を測定し、関連性の有無を解析しました。​
全身・姿勢関連項目:BMI、長座位体前屈(柔軟性指標)、円背指数(猫背指標)、多裂筋厚(体幹筋の厚さ)​
口腔・嚥下関連項目:RSST(嚥下回数)、舌圧(舌の筋力)、開口量(口腔周囲筋の指標)、相対的喉頭位置(喉仏の位置)​​​

<結果>​
解析の結果、多裂筋(体幹筋)は、長座位体前屈(柔軟性)のみならず、舌圧、開口量(口腔・嚥下機能 )とも関連があることが見出されました。今回の結果からは、口腔・嚥下機能の維持には、中年期から、また姿勢や身体機能を含めた全身的な視点からのケアが重要である可能性が示されました。​

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