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【口腔機能低下症⑧】むせるのは年のせい?嚥下機能の低下を疑おう!
公開日2026年03月16日
診療中にむせている患者さんへの対応は?
「むせ」は嚥下機能低下のサインの一つです
嚥下機能は、食べ物や飲み物を安全に飲込むための重要な機能で、低下すると誤嚥性肺炎のリスクが高まるため、早期発見と適切な対応が重要です。
概要
嚥下機能は、食べ物や飲み物を安全に飲込むための重要な機能ですが、嚥下機能の低下は徐々に進行するため自覚しにくいことが特徴です。嚥下機能低下は、誤嚥、誤嚥性肺炎、窒息、脱水、低栄養、食事への不安感などを引き起す可能性があるため、早期発見と適切な対応が重要です。診療中にむせる患者さんに対しては、発熱の有無や肺炎の既往を確認することも嚥下機能低下に気づくポイントです。患者さんの体調にも配慮するようにしましょう。口腔機能低下症は、口腔の様々な機能が複合的に低下している状態です。
口腔機能精密検査で7項目(①口腔衛生状態不良、②口腔乾燥、③咬合力低下、④舌口唇運動機能低下、⑤低舌圧、⑥咀嚼機能低下、⑦嚥下機能低下)のうち3項目以上が該当すると診断されます。嚥下機能が低下した患者さんには嚥下おでこ体操や前舌保持嚥下訓練、開口体操などを提案し、必要に応じて専門医と連携をとり安全な食事を支援します。