「姿勢と嚥下に関する研究」が会誌8020第24号に掲載されました

2026年3月18日

当財団では、姿勢と嚥下(飲み込み)の関連性に着目した研究を進め、「姿勢に関与する筋肉の柔軟性が嚥下機能と関連する可能性」を見出しました。その成果が『会誌8020』第24号(2025年3月発行)に掲載されました。​

 ​姿勢と嚥下に関する研究の多くは、口腔機能障害を有する高齢者を対象としたものでした。これに対し、我々は予防法の確立を目的に、機能障害が顕在化する前段階である中年期を対象として検討を進めました。​

【対象者】40〜60歳の健常成人31名​

【身体機能(7項目)】 ​BMI、長座位体前屈(柔軟性指標)、円背指数(猫背指標)、腸腰筋筋力(骨盤周りの筋肉)ほか

【嚥下関連機能(4項目)】 ​RSST(飲み込み速度) 、舌圧、顎関節開口量、相対的喉頭位置(喉仏の位置)​

解析の結果、長座位体前屈、円背指数、相対的喉頭位置の3項目がRSSTと有意に相関し、姿勢に関与する筋肉の柔軟性が高いほど、嚥下機能が高いことが示されました。 本成果は、口腔周囲の局所的アプローチに加え、全身の姿勢管理を取り入れることが、中年期からの口腔機能低下症予防に寄与する可能性を示しています。​

 ​当財団は、今後も口腔と全身の健康を結びつけるエビデンスの創出に努めてまいります。​

【発表資料について】

本研究の詳細は、8020推進財団ホームページ(会誌8020第24号,歯科関係者向けP.99)にてご覧いただけます。

8020会誌コーナー | 8020推進財団

タイトル:姿勢と嚥下機能に着目した口腔機能低下症の予防法の検討