2025年5月11日 予防歯科セミナーを開催しました
2026年04月30日
2025年5月11日ライオン歯科衛生研究所主催の予防歯科セミナーを開催いたしました。テーマは「患者を継続的な歯科受診に繋げるための新たな視点~小児期へのアプローチ~」とし、3名の先生による講演とパネルディスカッションが行われました。
講演1では、朝田芳信氏(鶴見大学歯学部歯学科小児歯科学 教授)が、「小児期のこれからの口腔健康管理~口腔衛生と口腔機能育成~」をテーマに登壇しました。近年増加している小児の口腔機能発達不全症について、診査のポイントや具体的な対応方法を示し、乳幼児期からの評価と早期介入の重要性を説きました。あわせて、歯科衛生士が保護者の身近な相談窓口となることの意義を強調しました。
講演2では、浜野美幸氏(千葉歯科医院 院長)が、「口腔機能発達不全症の実践~歯科衛生士と一緒に取り組むために~」と題し、「食べない・食べにくい」子どもの背景にある食事内容や経験の偏りに言及しました。成長に問題がなければ量より質を重視し、無理のないステップアップで保護者の不安を和らげる支援の在り方を紹介しました。歯科衛生士と連携しながら進める実践的な取り組みが示されました。
講演3では、藤井葉子氏(医療法人湧泉会ひまわり歯科 管理栄養士)が登壇しました。「食事でうながす口腔機能の発達支援について~『食べない』の相談にこたえるためのポイント~」と題し、 不適切な食べ方や姿勢が口腔機能や歯並びに及ぼす影響を解説するとともに、食品の偏りを防ぐ具体的な工夫を提示しました。幼児期から継続する食支援において、多職種が連携する中で歯科が果たしうる役割についても言及しました。
最後に、西沢邦浩氏(日経BP総合研究所 客員研究員)をモデレーターとしたパネルディスカッションが行われ、小児期からのアプローチを通じて患者を継続的な歯科受診につなげるための実践的な視点が、多角的に議論されました。セミナーは大盛況のうちに終了しました。