口唇や舌機能の低下がおよぼす影響はどのようなものですか?
社会性の低下につながることが考えられます
舌や口唇の機能が低下すると、発音や構音に障害が生じることがあります。その結果、コミュニケーションが円滑に行えなくなるだけでなく、人に会うことをためらったり外出を控えたりして、社会的孤立につながる可能性があります。
概要
舌や口唇の動きは日常生活で無意識に行われるため、機能低下に気づきにくいという特徴があります。舌と口唇の運動機能は、食塊形成・咀嚼・嚥下・構音など、食べることと話すことの基盤となる重要な機能です。
口腔機能低下症は、口腔の様々な機能が複合的に低下している状態です。口腔機能精密検査の7項目(①口腔衛生状態不良、②口腔乾燥、③咬合力低下、④舌口唇運動機能低下、⑤低舌圧、⑥咀嚼機能低下、⑦嚥下機能低下)のうち3項目以上が該当すると診断されます。舌口唇運動機能低下は、食塊形成が困難になり咀嚼や嚥下に悪影響を及ぼすだけでなく、構音障害により会話がしにくくなり、社会的なコミュニケーションの場を避けるようになるなど、社会的孤立につながる可能性があります。
