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【オーラルフレイル対策】「かたい物が食べづらい」と患者さんから訴えがあったら

公開日2025年01月10日

咀嚼機能が低下している患者さんのフォローは?

やわらかい食品しか食べていない可能性も。
普段の食事についても聞いてみよう

咀嚼とは、食べ物を噛み砕いて唾液と混ぜ合わせ、飲み込める状態(食塊形成)にすることです。この機能が低下すると、摂取食品の多様性低下を引き起こします。摂取食品の多様性が低下すると、噛みやすいお粥やうどんなどの炭水化物の摂取量は増加し、肉や魚、野菜などの摂取量は低下しやすくなります。

やわらかい食品ばかり食べて、噛まなくてよい食事が続くと、どんどん咀嚼機能が低下してしまいます。また、唾液の分泌量も減るため、口腔乾燥や嚥下困難、口臭、味覚異常などの症状が出やすくなります。機能歯数が回復し、歯科治療の必要がない患者さんには、咀嚼機能向上のため、普段の食事で自然と噛む回数が増えるよう、歯ごたえのある食材を選んだり、調理方法を工夫するよう食事指導や、口腔機能訓練にも取り組んでもらいましょう。

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