歯周病は、歯を失う主な原因であるだけでなく、悪化すると全身の健康にも悪影響を及ぼします。歯周病の進行状態や対策法など、歯周病が疑われる患者さんに伝えたいことをまとめました。
ポイント1歯周病を「自分ごと化」にすることから始めよう
歯周病は大人の病気と思われがちですが、10~14歳でも約4割以上※の人に歯肉炎の症状がみられます。歯周病の原因はプラーク(歯垢)であることを考えると、若い世代でも起こりうる疾患です。
歯周病を「自分ごと化」にしてもらうためには、患者さんに口腔内を鏡で観察してもらい、健康な歯肉と炎症がある歯肉を比較してもらうとよいでしょう。 ただしこの時期には、口腔内はきれいなのに歯肉に炎症が起こる「思春期性歯肉炎」があります。その場合は、ホルモンの影響で発生していることを伝え、より丁寧な歯みがきを継続して様子をみるように指導しましょう。