う蝕を予防するためには、「なぜう蝕になるのか」を理解することが大切です。う蝕が発生する原因と、患者さんのう蝕の原因を見極めるポイントをまとめました。
なぜう蝕になるの?
3つの因子が重なって発生します
う蝕は、単に口腔内が不衛生だから発生するわけではなく、細菌、食べ物(特に発酵性糖質)、歯質の3つの因子が重なり合い、時間の経過とともに起きる疾患です。
口腔内の細菌の数は、人によって異なります。細菌の数が多いとそれだけでう蝕になりやすくなります。
また、食べ物は、お菓子など甘い物だけではなく、ご飯や果物など発酵性糖質を含む物にも注意が必要です。食べ物が分解されると、それが細菌のエサとなってう蝕の発生につながります。
歯質も、一人一人異なり、他に歯列や唾液の質と量なども、う蝕の発生に影響します。