「全国小学生歯みがき大会」は学力の三要素を基盤として、子供たちに「生きる力」を育む内容を研究して提供されています。児童にとって、健康は概念ですし、生涯にわたって自らの健康を保持増進するために必要な生活習慣病の理解も実態感が乏しく、健康そのものの理解に難しさがあります。しかし、例えば、歯肉のように目で見て自分の健康を理解し、自分の体が発する注意のサインを見つけ、そして健康行動をとることにより変化を経験することは、まさに学力の三要素を包括した学習となります。学習指導要領においても「生活行動が主な要因となって起こる病気」として、「むし歯や歯ぐきの病気などを適宜取り上げ」、その予防には「口腔の衛生を保ったりすることなど、健康によい生活習慣を身に付ける必要があることを理解できるようにする」と記載されています。この大会は、児童だけではなく家庭が一体となって健康向上につながるようなプログラムにもなっています。ぜひ、この歯みがき大会を、学校を通じて児童と保護者がより一層、健康を考える機会としていただきたいと思います。