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「食べる」「話す」「笑う」など楽しく快適な生活を送るうえで重要な役割を果たす歯と口。高齢社会の進展を視野に入れ、健康な人生を過ごすことを目指したさまざまな成人歯科保健活動を行っています。
産業歯科保健活動のメリット
当財団では活動をより効果的に推進していくため、多方面から評価や調査を行っています。
当財団の調査によると、産業歯科保健活動を行うことで就業者、事業体および健康保険組合 のそれぞれにメリットがあり、効果が現れていることが明らかになっています。
1.就業者のメリット: 口腔の健康の保持・増進
下の3つの図は、約3,000人規模の事業所において、当財団が全就業者を対象に毎年1回実施している産業歯科保健活動の結果です。
歯科健診プログラムの回数を重ねるごとに口腔の健康への関心が高まり、むし歯や歯周病予防に重要な歯みがきの習慣がとても良い人(回数が1日2回以上で3分以上みがく人)が増加し (図1)、同時にむし歯や抜けたままの歯で治療が必要な人が減少し(図2)、歯肉が健康な人が増加する(図3)ことが示されました。
活動を実施することで、就業者の口腔の健康保持・増進に結びついています。

習慣の良い人
要治療者数
歯肉が健康な人  

2.事業体のメリット: 歯科トラブルによる予定外休暇の抑制
下図は、産業歯科保健活動の歯科健診プログラム導入前後の「予定外休暇」を比較した結果です。
口腔の健康への関心が高まることで歯科のトラブルによる「予定外休暇」が減り生産性の向上に結びついていることがわかりました。口腔の健康の保持・増進によって歯科のトラブルや口腔の健康への不安が少なくなり、就業者の活力向上が期待できます。

予定外休暇

3.健康保険組合のメリット: 歯科医療費の抑制
下図は、某企業の就業者約400人について、歯科健診プログラムへの参加回数別に歯科医療費を追跡調査した結果です。
プログラムに参加した人(4〜6回)は参加しなかった人(0〜1回)に比べ、一人当たりの累積歯科医療費が6年間で約28,000円抑制されていることがわかりました。
これは、プログラムに参加することで口腔内状態が改善されるだけでなく、健康意識の向上や好ましい健康行動への変容があったことが背景要因にありました。
産業歯科保健活動の実施は、歯科医療費の抑制に結びついていると考えられます。

一人当たり歯科医療費の累計比較
(市橋ら 口腔衛生学会誌51:168-175.2001より)

このように、産業歯科保健活動は就業者が口腔の健康の保持・増進を通じて活き活きと働くことができ、健康保険組合や事業体などにもメリットをもたらす活動であると考えています。



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