新生児・乳児期
生後0カ月~2カ月

妊娠・出産後の喫煙が赤ちゃんに及ぼす影響

ママやパパがタバコを吸うと、わたしにもニコチンが届くよ……

昼寝から目が覚めたら、部屋が何だか変なニオイ!「パパ、家の中でタバコは吸わないでっていったでしょう! タバコの煙は赤ちゃんにすごく悪い影響があるんだから! 今度から気をつけてね!」ママがこんなに怒るなんて、タバコってそんなに悪いもの?

妊娠中はもちろん、出産後に赤ちゃんの周りで大人がタバコを吸うのは、さまざまな悪影響を引き起こすおそれがあります。特に大きな影響が懸念されるのは、乳幼児突然死症候群(SIDS)です。タバコはSIDS発症の危険因子とされ、両親がタバコを吸う場合は吸わない場合に比べて赤ちゃんのSIDSの発症率が約4.7倍も高くなるといわれています。

喫煙

有害物質は赤ちゃんにまで届く

ママが喫煙直後に授乳すると、母乳から赤ちゃんにニコチンが移行して、赤ちゃんの睡眠時間が短くなり、早く目覚めるという報告もあります。また、タバコを吸った後40分程度は、吸った人の呼気(吐く息)から有害物質が排出されます。赤ちゃんが副流煙を吸わされることで、中耳炎や喘息様気管支炎の原因になることが知られています。

現在、禁煙外来などの医療機関ではタバコをやめるための薬(貼付剤、内服薬など)が保険適用されています。ママはもちろんパパも、妊娠出産を契機に禁煙をおすすめします。

タバコは赤ちゃんにとって害でしかありません。
ママは絶対にタバコを吸わないで。パパも禁煙を心がけて。

細部 千晴

細部 千晴(日本小児科学会小児科専門医)

細部小児科クリニック院長。近著に「この1冊であんしんはじめての育児辞典」、「マンガで「あるある!」パパ・ママ⇔じいじ・ばあばの子育てギャップこれで解決」(監修・扶桑社)など。

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