公益財団法人ライオン歯科衛生研究所
コラム歯みがきママ
TOPICS 歯みがき剤を付ける?付けない?(2号)
歯みがき剤使用の有無による歯垢除去の違い
歯みがき剤使用の有無による歯垢除去の違い
(公財)ライオン歯科衛生研究所 日本小児歯科学会報告(1985)
「歯みがき剤を付けてみがくと『みがいた気分』になって、きちんとみがけないから付けない方がいい」という説明をきいたことがあるかもしれません。本当でしょうか?
右の図は歯の表面に付着した汚れ、プラーク(歯垢)について、歯みがき剤を「付けた場合」と「付けない場合」の落ち方を比べた実験です。ブラッシングの多少にかかわらず、常に歯みがき剤を付けた方が、そしてさらに、歯みがき剤の有無にかかわらず、ブラッシング回数の多い方がプラーク除去率も高くなっています。歯みがき剤を付けてしっかりみがくこと。これが歯みがきのポイントです。
歯に付着する汚れには色素沈着もあります。これは、コーヒーや紅茶、ワインなどに含まれる色素(主にタンニン)やタバコのヤニ(ニコチン、タール)などが原因で、歯みがき剤を使わないでいると歯が黄色や褐色に着色してくることがあり、審美的な影響があります。歯みがき剤にはこの色素沈着を取り除き、歯を白く保つ働きがあります。
現在、歯みがき剤の多く(約90%)にフッ素(フッ化物)が配合されています。フッ素は歯を強くし、歯から溶け出したカルシウムなどを歯に戻す働き(再石灰化促進)や、プラークの中の細菌の酸を作る力を弱める作用があります。フッ素配合歯みがき剤を毎日使って、むし歯予防に活かしましょう。
TOPICS 夏の水分補給(1号)
夏の水分補給
暑い夏、熱中症や脱水の予防に、水分補給には気を使います。水を飲むだけでなく汗などで失われるミネラル分も一緒に補給することも大切です。ところで、水分補給に使う飲み物の「酸性度」に着目したことはあるでしょうか?
酸性、アルカリ性はpH(ピーエッチ)という指標で表され、pH7が中性、数字が小さくなればなるほど酸性の度合いが強くなります。
コーラ(pH2.2)、リンゴジュース(pH3.4)、イオン飲料(pH3.5)、野菜ジュース(pH4.2)など、健康のためにと思って飲んでいる飲み物でもかなり酸性になっています。
歯の表面のエナメル質は、身体の中で最も硬いのですが酸には弱く、右の図のようにpH5.5より下がるとカルシウムなどが唾液中に溶け出す「脱灰(だっかい)」という現象が起こります。
通常、酸性の飲み物を飲んでも、唾液で薄まってpHは元の中性に戻りますが、歯のエナメル質が酸性の飲み物に長時間さらされるとエナメル質が直接、酸によって溶け出してダメージを受ける「酸蝕症(さんしょくしょう)」のリスクが高くなります。 酸性の飲み物を飲んだ後は水などを飲んだり、うがいをしたり、口の中を中性に戻すようにしましょう。
季刊紙:お口の時間 歯みがKids

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