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子どものむし歯
子どものころからのむし歯予防の習慣は、生涯にわたるお口の健康を保っていく上で大切です。
子どものころは、一人では歯を十分みがけません。保護者がお口の健康に関心を持ちむし歯予防を支援してあげましょう。

● むし歯の原因
むし歯は「細菌(ミュータンス菌)」「歯の質」「糖質(とくに砂糖)」という3つの要素が重なったとき、時間の経過とともに発生します。
3つの要素のうち、1つあるいは2つの要素だけでムシ歯が発生することはありません。
● むし歯のできる過程
● 食事・間食とむし歯の関係
・一日のプラーク中pHの変化
食事や間食をとると、ミュータンス菌は食べ物に含まれる糖質を分解し酸を作ります。すると、プラークは酸性に傾きます。
歯のエナメル質はpH5.5(臨界pH※)以下になると成分が溶け出し、むし歯になりやすい状態になります。しかし、唾液の働きによって30〜60分かけて元の状態に戻りますが、食事や間食をとるたびに歯の表面は酸にさらされます。
<一日のプラーク中pHの変化>
pHの変化

・飲食回数が多いと、むし歯になりやすい状態が続きます
飲食回数が多くなると中性の状態に戻る時間が少なくなり、酸性の状態が長く続きます。 食べる量が少なくても、ひんぱんに間食をとる習慣のある人は、むし歯になりやすい環境にあります。
また、就寝中は唾液の分泌が低下します。就寝前に間食をとって歯をみがかないで寝た場合、むし歯になりやすい状態が長く続くことになります。
<飲食回数が多い場合のプラーク中pHの変化>
pHの変化

※ 臨界pH:歯の成分が溶け出すpHです。歯は身体の中で最も硬い組織ですが、酸に弱い性質をもっています。pHが5.5より下がると歯の表面からカルシウムやリンなどのミネラルが溶け始めます。
●子どものむし歯予防のポイント
子どものころは、乳歯の萌出から永久歯への生えかわりなど年齢によって口の中の状態が大きく変化する時期にあります。子どものむし歯予防には、成長に応じた歯みがき、フッ素(フッ化物)の利用、食生活習慣に注意してむし歯を予防しましょう。
1.成長に応じた歯みがきのポイント

1)保護者みがき(1〜2歳ころ)
1〜2歳ころは、まだ自分でみがくことはできません。
保護者が全面的にみがいてあげましょう。
(1)むし歯になりやすい奥歯のかみ合わせ4ヶ所と、上の前歯をとくに注意してみがきます。   (2)歯ブラシの毛先を歯にきちんと当て、軽いカで小きざみに動かしてみがきます。

2)仕上げみがき(2〜6歳ころ)
2〜6歳ころは、まだ自分で十分にみがくことはできません。
子どもがみがいた後に、保護者がみがいてあげましょう。
生えはじめの第一大臼歯は歯ブラシが届きにくいので、歯ブラシを横に入れ、小さく動かしてみがきます。

3)点検みがき(6〜9歳ころ)
子どもがみがいた後に、みがき方が不十分なところをみがいてあげましょう。
中央部は毛先全面を使ってみがきます。 左右の側面は、歯ブラシのわきの毛先を使ってみがきます。
2.フッ素(フッ化物)の利用
フッ素には歯の質を強化する働きや、歯から溶け出したカルシウムやリンの再沈着(再石灰化)を促進する働きがあります。利用法には、家庭で行うセルフケアと歯科医院で行うプロフェッショナルケア(プロケア)があります。
セルフケアとしてはフッ素配合歯みがき剤の使用、プロケアとしてはフッ素塗布、フッ素洗口などの方法があります。

・フッ素配合歯みがき剤
フッ素配合歯みがき剤は、家庭で手軽に利用でき、高いむし歯予防効果が認められている利用法です。1日に2〜3回、長期間継続して使用するとより効果的です。
フッ素配合歯みがき剤の効果を高めるためには、年齢に応じた歯みがき剤の使用量やうがいの仕方などに配慮が必要です。年齢に応じて推奨されている方法で使いましょう。
<フッ素配合歯みがき剤の年齢別使用法>
年齢
使用量
歯みがき剤のフッ素濃度
洗口その他の注意事項
6ヶ月(歯の萌出)
〜2歳
500〜1,000ppm 仕上げみがき時に保護者が行う。
3〜5歳
500〜1,000ppm 就寝前が効果的。歯みがき後、5〜10mlの水で1回程度洗口。
6〜12歳
1,000ppm 就寝前が効果的。歯みがき後、10〜15mlの水で1回程度洗口。
フッ化物応用研究会(編)「う蝕予防のためのフッ化物配合歯磨剤応用マニュアル」2006を一部改編

・歯科医院での予防
歯科医院などで、歯みがき指導や定期健診を受けましょう。また、フッ素塗布、フッ素洗口によるむし歯予防は歯科医院で相談しましょう。
シーラント(歯の溝に樹脂を埋める処置)もむし歯予防に効果的です。

シーラント処置をした歯

2.フッ素(フッ化物)の利用
規則正しい食生活は、むし歯予防にも大切です。
おやつの回数が多かったり、長い時間ダラダラと食べる習慣があると、お口の中はむし歯になりやすくなります。
おやつの時間や回数を決め、糖分の多く含まれるお菓子や飲み物の取り過ぎに注意しましょう。


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